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笹子とはウグイスのことである

美しい鳴き声で春の到来を教えてくれるウグイス。この鳥は山梨県の県鳥に指定されていますが、春の渡り鳥のようなイメージが強いかもしれません。しかし、実はウグイスは渡り鳥ではないのです。

「ホーホケキョ」という鳴き声は、大人のウグイスの証。初めからあの美しい声で鳴いているのではなく、雛の時はウグイスらしくない「チッチッ」という鳴き声を発します。この鳴き声を「笹鳴き」といい、ウグイスの雛は「笹子」という別名があるのです。そう、あの「笹子峠」は、「ウグイスの雛がたくさん棲む山の峠」から名付けられたと考えられています。また、笹子は「小さく狭い谷」を意味する「ササゴ」と いう古語から来ているという説もあります。

ウグイスは庭先の梅の木などに留まって鳴いているイメージが強い鳥ですが、実はかなり警戒心が強く、人の近くに寄ってくることは稀なのです。庭先で見かけるウグイス色の小さい鳥のほとんどは、実はメジロ。メジロはウグイスよりも鮮やかなウグイス色をしていて、「庭でウグイスを見つけたよ!」という人のほとんどは、残念ながらメジロと誤解しているのです。

「それなら『梅にウグイス』という言葉自体が間違いじゃないか!」とお怒りの方も出てきそうですが、ややこしいことに、実はこれは正しい言葉。梅もウグイスも、ともに春を告げるものの象徴。このように、似つかわしい物同士がぴったり収まる様子を表現した言葉なのです。

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